やっぱり水は増えていた

夕べの熱帯低気圧(ねったいていきあつ)と前線(ぜんせん)の活発な雨降らしで、多摩川は増水(ぞうすい)。思った以上に上流に雨を降らせたようです。

いつもガサガサをするために使う板チョコ護岸(ごがん)の階段(かいだん)は上から5段目よりも下は水の中。すごい水の量です。写真の真ん中にあるヤナギは、みんながガサガサをする場所にある木です。9月18日の写真とくらべてみてください。


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こういうときに小さな魚やエビやヤゴたちはどうしているのでしょうねぇ。

僕は川や魚を調べる仕事をしていますが、岐阜県(ぎふけん)の山奥でアマゴと言う魚の行動調査(こうどうちょうさ)をしていたときに、たまたま大雨で増水(ぞうすい)になったのですが、増水の次の日、アマゴをつかまえておなかをさわったら、たくさんの小石が入っていました。おなかに石をためて、体重を重くして水の流れに流されないようにしていたのかもしれません。

また、地元のおじさんの話では、増水して流れが速くなったときに、イワナと言う魚は川岸の草をくわえて流されないようにしているのを見たとのこと。

ガサガサの場所にはたくさんのブロックやかくれ場所になるヨシの「林」があります。きっと多摩川の魚や小さな生き物たちは、こういう場所に隠れているのでしょう。中には石をくわえて、水が引くのをじっとたえて待っている魚もいるかもしれませんね。がんばれよ。


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