活動レポート
2018年度
せたがや水辺の楽校開校式
今年も川遊び、水辺の生きもの・草地の生きもの観察の活動を開始します!
せたがや水辺の楽校では、毎年4月に開校式を開催しています。今年度は4月22日(日)にせたがや水辺の楽校原っぱで開催しました。各地で4月の最高気温の更新がされるほどの快晴・好天に恵まれ、100人を越える参加者を15名のスタッフでお迎えしました。
例年どおり、都立世田谷総合高校、大東学園高校、都立戸山高校の吹奏楽部による野外コンサートとネイチャーゲーム、お魚のすみかづくりの3プログラムを実施。吹奏楽の演奏では子どもたちになじみのある元気な音楽を演奏していただきました。ネイチャーゲームのプログラムは「カモフラージュ」。早く回答した子どもたちにはオリジナルシールと玉川髙島屋S・Cアレナホールで開催される「リサとガスパールと遊ぶゴールデンウィーク」の招待券をプレゼント。
「お魚のすみかづくり」は河原に生えているアズマネザサを束ねた「竹粗朶」に石を埋め込み、みんなで川岸のブロックのすき間に設置しました。3月に卵からかえったマルタウグイの子どもたちのすみかになると思います。
5月からは水辺ガサガサも始動。楽しい水辺遊びができるように、スタッフ一同がんばります!ぜひ遊びに来て下さいね。
多摩川生きもの水族館リニューアルオープン!安全で大きな水槽に
二子玉川ライズ4階屋上「多摩川生きもの水族館」。大型アクリル水槽に変身。
二子玉川ライズ屋上庭園の一角に設けられていた「多摩川生きもの水族館」は、開館当初から多くの子どもたちや親子連れの方々においでいただき、人気の場所となってきましたがこの春、90cmの大型アクリル水槽に変身しました。ガラスよりも透明度が高く、衝撃に強い厚さ10mmのアクリル製です。
これまでは90cm水槽1台、60cm水槽3台でしたが、90cm水槽を3台連結させ、さらにじっくり観察してもらうための小型45cm水槽も3台用意しました。
川の流れの速い場所を泳ぐオイカワやマルタウグイの水槽、流れの遅い場所を好むコイやフナ、モツゴ(クチボソ)、タモロコなどを展示。さらに子どもたちに人気のアメリカザリガニも展示する予定です。
45cm水槽は一緒に飼育するとケンカをしてしまうヌマチチブやウキゴリなどのハゼの仲間などを独立して展示します。
これからも多摩川や野川にすむ水辺の生きものを身近に観察してもらえる場所として行きたいと思っています。二子玉川にお出での時には、ぜひお立ち寄り下さい!
「多摩川生きもの水族館」
@二子玉川ライズ4階屋上庭園
2017年7月から、多摩川・野川の淡水魚、カニやエビ類など、身近な水辺の生きものを展示、紹介しています。
二子玉川ライズ4階屋上庭園の脇にあるレクチャースペースに、地域の財産、野川と多摩川に生息する代表的な淡水生物を展示した「多摩川生きもの水族館」が開館(?)しました。この水族館の管理と運営はわたしたちが週に4回、魚の入れ替えや水槽の清掃、水替えなどを行なっています。メイン担当は水辺女子、工藤美紀。
大都市のわきを流れる河川にもかかわらず、護岸化されていない部分が多い自然豊かな多摩川と野川。私たちは、この豊かな環境に生息する生きものを、地域の方や在勤者、来街者に視覚的に伝えたいと、2014年ごろから各所に水族館の設置を提案してきました。
構想約3年の時を経て、生物多様化を高める事業を評価する「ハビタット評価認証制度(JHEP)」の最高ランクトリプルAを取得する二子玉川ライズのこの場所で実現しました。
多摩川で毎月実施している『水辺ガサガサ』の参加者が、自ら捕まえた水辺の生きものを再びこの場所で、ゆっくり見て、どんな生きものがすんでいるのか、知ってもらいたいと思っています。2018年春にはバージョンアップした水族館にする予定。お楽しみに。
かわのまちアクション開催
野川階段護岸の清掃と整備
2017年11月12日に、二子玉川エリアマネジメント公益還元活動「かわのまちアクション」を共催しました。
兵庫島公園のわきを流れる野川には親水階段護岸があります。この場所は、地域の小学生や子どもたちが水辺の生きもの観察(水辺ガサガサ)などの際に利用していますが、階段が土砂や雑草に覆われ、また見通しも悪く水辺遊びにはすこし危険な個所がありました。
そこで、二子玉川地域の町会や民間企業によって構成される、二子玉川エリアマネジメンツの公益還元事業の一環として、多摩川二子橋公園内の野川階段護岸とその水辺空間の除草・清掃を行いました。 また、野川沿いには立木も多くありますが、2017年10月の台風による増水で、木の枝に様々なゴミが掛かり、見た目にも衛生的にも良好とは言えない状態でした。そこで、木の枝の剪定やゴミの撤去も行いました。
この活動は、年間3回の頻度でこれからも継続して実施する予定です。
市民科学「水辺の外来植物探し」
多摩川の河川敷で大捜索
2016年秋から、多摩川の外来植物の生育状況をスマートフォンと地理情報システムを使って、科学的に調べています。
東京都市大学特別教授の小堀洋美先生と2016年秋から、多摩川の河川敷に生育する外来植物の状態を調査しています。外来植物の拡大は、日本にもともと生育している植物の生育環境を奪うだけではなく、生物多様性を劣化させるものとしてとても大きな問題となっています。ところが、その拡大の実態について、科学的にフィールドを調査した例は少ない状態です。
そこで、スマートフォン用のアプリケーションを作って、地域住民や来街者が簡単に外来植物の撮影、確認位置を記録する方法を考え、今回のイベントを開催。イベントで得た情報は、地理情報システム(GIS)に記録し、その場で分布の特性や問題となる環境を見える化しました。二子玉川周辺の河川敷での外来植物の問題を知ることとなりました。