大シジミ

また谷津田(やつだ)さんにお話を聞きました。

健保(けんぽ)グラウンドのある場所は、ほかの土地よりも低くなっていますね。実はこのあたりは昔、多摩川の河原で、東急線田園都市線(とうきゅうでんえんとしせん)の線路にしくジャリを採っていたのだとか。その後、その掘(ほ)った穴に宇奈根(うなね)川の水が流れ込み、また底からはわき水がしみ出して、とてもきれいな沼になったのだそうです。

この沼には大きなシジミがたくさんすんでいて、ほんの1時間くらいの間にバケツ1ぱいくらいのシジミがとれたのだそうです。子どもたちの遊び場としても最高の場所で、ボートを浮かべたり、泳いだりしていたとか。

その後、東京都がゴミ捨て場としてしまい、埋(う)め立ててグラウンドにかわりました。もったいない話です。


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