30種類の水たまり

台風一過(たいふういっか)のせいでしょう。今日はピーカンの晴天。気温もぐんぐん上がりました。朝8時頃、ワンコの散歩で水の引いたグラウンドを歩いていると、小道にちいさな水たまり(写真)が。水たまりをさけて通ろうとしたら、その水たまりにザワザワとちいさな波がたち、サンダルの足でかき回したら、魚の背びれがフラフラ動いているではないの・・・。


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そこで、ワンコのうんち袋(もちろん空)に水を入れ、数匹の魚をゲット。赤く婚姻色(こんいんしょく:卵を産む頃にでる体の色)のオイカワとアユ。ホヨヨ。2・3匹を袋に入れ多摩川に逃がしましたが、家に帰ってからもその水かまりが気になり、バケツとタモ網、エアーポンプを持って再び水たまりへ。

タモ網ですくうと、あれまぁ、と言うほどの魚が。魚ばかりではなく、ヤゴやエビ、ウシガエルのオタマジャクシまで・・・・。その数、ざっと200匹。すべて(たぶん)をすくい、大きな魚は多摩川へ。ちいさな魚は濁流の多摩川に帰すのがかわいそうだったのでそのまま一時お家へ。

家に帰ってゴミと生き物を仕分けしてきれいな水槽に入れて驚き!捕獲した生き物はなんと21種類の魚と9種類のトンボのヤゴ、3種類のエビ・・・・。他にも昨日見たヒゲナガカワトビケラ・フタスジモンカゲロウ・シマトビケラの仲間・マダラカゲロウの仲間・コカゲロウ・ヘビトンボなどなど。いやぁ~、本当に驚いた。

魚はオイカワ・ウグイ・アユ・タモロコ・スゴモロコ・コウライモロコ・モツゴ・コイ・ギンブナ・シマドジョウ・ドジョウ・カムルチー(ライギョ)・ナマズ・ギバチ・ウキゴリ・スミウキゴリ・ヌマチチブ・トウヨシノボリ・ジュズカケハゼ・カジカ・メダカ。ヤゴはイトトンボの仲間・オニヤンマ・コオニヤンマ・コヤマトンボ・オナガサナエ・コシアキトンボ・ハグロトンボ・シオカラトンボ(?)・サナエトンボの仲間。エビはスジエビ・ミナミヌマエビ・ヌカエビ(?)。

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ギバチは絶滅危惧II類(ぜつめつきぐ2るい:絶滅するかもしれないと心配な魚)で多摩川の中流から上流部かけて生息するナマズの仲間(ギギ科)。それも15匹も!カジカは渓流魚。多摩川かその支川のずっと上流の方まで行かないと見られません。つかまえたときには死んでたけどね。他にも貴重(きちょう)種と言われる魚たちがたくさん!

こんなちいさな水たまりにこれだけの魚が取り残されたのだから、グラウンドにはもっといろんなお魚が死んでいるのかも。どおりでコサギやアオサギがグラウンドにたくさんいたわけだ。

台風のあとのグラウンドは絶好(ぜっこう)のガサガサスポットか・・・。

※ぜったいに多摩川の流れに近づいてはだめよ。