川のそうじ屋

多摩川や野川に近い家々の外灯(がいとう)には、ちょうど今ごろになると、たくさんの小さな羽(はね)のはえた虫が集まってきます。羽アリやユスリカではありません。コカゲロウです。

この虫は幼虫(ようちゅう)の時には川の中で生活する水生昆虫(すいせいこんちゅう)。大人になって羽化(うか)して飛び回るのです。

こんな小さな虫でも、多摩川や野川の水をきれいにする役割(やくわり)をもっています。なぜかというと・・・。

川の中にはよごれの原因(げんいん)となるもの(有機物:ゆうきぶつ)がたくさん流れています。コカゲロウは、そのゆうきぶつをたくさん食べて育ちますが、おとなになると川の中から空へと飛び立ち、よごれも持って行ってくれることになるのです。その量はほんの少しかもしれませんが、ものすごくたくさんのコカゲロウが飛び立てば、たいへんな量になることでしょう。チリもつもれば・・・・。

写真は外灯のまわりに集まったコカゲロウら。すごい数でしょ・・・。


川のそうじ屋_c0091679_234455100.jpg